寂しい映画でした。幸薄い人でも、毎日をまじめに生きていけば、必ず良い事があるよという、絶望的な境遇にあってもあきらめずに一歩一歩歩いていく、そういう姿を描いている。待合室に置かれた1冊のノートに、弱音を書いていく旅人や地元の人、この言葉にひとつひとつ返事を書く、駅前の酒屋のおばちゃん。返事が皆の支えであると同時に、返事を書いているおばさんその人にとってもそのノートが支えだったのですね。そういう風に過ごしていかないと生きていけない境遇というのもあるのですよね。私など欲深くて、いつまでも今に満足できず、さらにいい境遇というものを追い求めてしまうけれども。
映画では、フィクションと断ってあったけれども、きっと実話をもとにしているのでしょう。そんなストーリーの主人公の若いときと現在を富司純子と寺島しのぶの実の母娘が演じる。しみじみとした作品。














